街角の靴屋さん


 

大館随一の商店街といえば大町商店街。時代の変化と共にシャッターを下ろした店も多いが、今もなお、そこには職人の精神が宿る。

先日、お気に入りの黒いヒールをダメにしてしまった。都内の靴屋に修理をお願いすると、費用も時間もかかるとのこと。そこで、ふと大町商店街にある靴屋に持っていってみた。すると、とっても気さくなご主人が、
「ちょっと待っててね」
額に汗かきながらヒールの底の金具を抜き、あっという間に取り替えてくれた。もちろん、都内の靴屋よりずっと安価だった。
帰り際、靴をビニール袋に入れて手渡される。
「スプレーかけといたよ。まだ乾いてないから、触んないでね」
なんと、色落ちまでキレイにしてくれるという嬉しいおまけ付き。

ファストファッションや断捨離が流行るこのご時世だからこそ、なんだか贅沢をした気分になる。愛着の影に職人技あり、商店街に息づく温みあり。やっぱり頼りになるのは、街角の商店街のおっちゃん、おばちゃんだ。静かな店内に響く金槌の音やご主人のやさしさを思い出すだけで気持ちよく、ボロボロだった靴がちょっと特別な一足になった。


シューサロンいずみ
創業60年を迎える老舗の紳士婦人クツ・カバン専門店。
常時シューフィッターがいて、靴の相談ならなんでも乗ってくれる。

 

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